私は寝かしつけが苦手です。
我が家では5ヶ月になる息子がおり、ママが寝かしつけをする割合のほうが多いのですが、私も週に2,3度は寝かしつけをしています。
そして大抵は苦戦しています。
寝る直前まではすごくいい子にしているのですが、いざ寝室に入ってベッドに下ろそうと、屈んだ瞬間に全力で叫んで抵抗されます。
背中スイッチは本や雑誌で見てよく知っていましたが、息子の場合スイッチどころか全身センサーなんですけど笑
今回は、そんな私が寝かしつけに有効と言われる方法を片っ端から試した結果と、その末に辿り着いた寝かしつけの境地についてお伝えします。
1,寝かしつけは育児の最難関?
赤ちゃん用スキンケアブランドの「ジョンソン®ベビー」を展開するKenvueが行った調査によると、「寝かしつけ」は育児においてストレスを感じるものの中で、「夜泣き対応」「離乳食の用意」に次いで第3位だそうです。
個人的には未だに圧倒的1位ですけどね。
また、寝かしつけに悩みを抱えている親の割合は60%以上にのぼるそうです。
そして、ママパパそれぞれに行ったアンケートによると、寝かしつけに関する悩みの中で断トツで多いのが、「子どもが寝るまでに時間がかかる」というものでした。
寝かしつけをスムーズに行うことは、まさに育児の最難関課題と言っても過言ではないですね。
2,パパが寝かしつけをしている割合は?
同アンケートをさらに細かく見ていくと、同じ悩みでもママとパパで結果に大きな乖離がある部分があります。
その悩みとは、
・自分しか夜泣き対応ができない
・自分が寝かしつけをした時しか子どもが寝てくれない
・自分以外の家族が、子どもの寝かしつけをしようとしない
という悩みです。
ママとパパ、どちらのほうがポイントが高いのかは説明するまでもないですね。
実際、寝かしつけの担当についてのアンケート結果を見てみると、ママが担当している割合が8割近くに及ぶようです。
多くの家庭で寝かしつけはママが担っている状況のようですね。
3,パパが寝かしつけを苦戦する理由
私を含め、多くのパパが寝かしつけに苦悩もしくは戦線離脱しているというのが現状かと思います。
でもどうして、パパは寝かしつけに苦戦してしまうのでしょうか。
その原因は主に2つあるようです。
・パパへの愛情感情が未形成
0歳代の赤ちゃんは、一緒に過ごす時間が長い人から愛情感情が形成されていきます。
なので、まずはママへの愛情感情ができ、その次にパパへの愛情感情が形成されるそうです。
0歳時、特に月齢が浅い子の場合、まだパパへの愛情感情が形成されておらず、ママだけが唯一心を許せる相手ということですね。
これについては、寝かしつけ以外の時間でも、できるだけ赤ちゃんと関わる時間を持つことでパパへの愛情感情の早期形成が期待できるそうです。
・【ママ=リラックス(落ち着く)】 【パパ=遊ぶ(興奮)】という認識
これはメチャクチャ思い当たる節があります。
どうしてもパパは体を動かすことで遊んであげる機会が多いと思うのですが、それが逆にパパを見ると「遊んでくれるかも!」と興奮状態を招いてしまい、寝かしつけをする障害になっているんですね。
私もこれを知ってから、パパでもリラックスしてもらえるように普段からマッサージしたり、絵本を読み聞かせをしたり落ち着いたスキンシップも心がけるようにしています。
私たち夫婦の考え方として、普段の分担こそあれ、それぞれが家事育児全般をこなせる状態にしておくというのを目指しています。
だからこそ私も、「是が非でも寝かしつけをマスターしたい」という強い思いがありました。
なので今回は、寝かしつけにおすすめと言われる方法について、片っ端から試してみた結果をご紹介します。
もちろん赤ちゃんにはそれぞれ個性があり、合う方法もあればそうではない方法もあるかと思います。
ただ、全て試して辿り着いた境地に関しては、おそらく大抵の赤ちゃんに有効な方法だと思いますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
4,寝かしつけ方法10種 片っ端からやってみた
ネットやSNSを調べて見つけた方法10種について、それぞれ複数日にわたって検証してみました。
添い寝トントン
絵にかいたような理想的な寝かしつけですよね。
パパになるまでの私は、「これをすれば赤ちゃんは100%寝るんだろう」と高を括っていました。
でも現実は全く違いました。
むしろ「そんなことしてる暇があったら抱っこせんかい!」という形相で睨みながら絶叫です。
顔(眉間)をなでる、ティッシュでなでる
これも添い寝トントンと同じく、「そんなことしてる暇があったら、、、、」という反応です。
寝かしつけのポイントとして、「ママのお腹の中の環境を再現するとよい」というのは聞いたことがありますが、これっていったい何を再現しているんですかね?
逆に「本当にこれで寝る子がいるのか?」と疑いたくなるレベルです。
これで寝かしつけているパパママごめんなさい。
手をギューッと握る
大人の手で赤ちゃんの手を包み込んで、緩急をつけながら握る。
同じような方法として、おくるみで包むというのもありますが、これらはまさにお腹の中の再現ですね。
包み込まれる安心感で、眠りについてくれるそうです。普通なら、、、
はい、ダメでした。
もう暴れる暴れる。(それはもう写真すら撮れないほどに)
息子は、手足を自由に動かせないことに人一倍ストレスを感じるようで、むしろ超不機嫌になります笑
スワドルアップを使う
理屈は手を握るのと同じく、手足を包んで動きを制限することで、落ち着かせるということですね。
スワドルは口コミでも評判が良く、出産準備品として用意していました。
せっかく購入していたので、多分ダメだろうなと思いつつも試してみましたが、やはりだめでした。
すごい恨めしそうな目で見てきます。
結局スワドルアップはあきらめて、スリーパーを使用していますが、これは手足の動きが制限されないので本人も気に入っています。
なにより着用姿が不思議の国のアリスのトランプ兵みたいでかわいい。
抱っこして歩く
これはやっている方も多いのではないかと思います。
息子も寝かしつけに限らず、泣いているときに抱っこすると百発百中で泣き止んで落ち着いてくれます。
ただ、結局ベッドに戻すときに泣かれてしまうんですよね、、、
もちろん繰り返していくうちに、段々と深い眠りに入り、最終的には起きずにベッドにおろすことができるのですが、そこまでに1時間以上かかることもしばしば。
できることなら、ベッドから出すことなく寝かしつけしたい、、、
音楽・外の音を聞かせる
これは結構効果がありました。息子の場合、音楽よりも外の音のほうが好きらしく、窓を開けておくと外の方を向いてジーと聞き入っていることが多いです。
たまにバイクや救急車が通ってビックリしています笑
音楽は、Youtubeでディズニー音楽などが広告なしで聞けるので助かってます。
毎日やっているというわけではなく、「まだちょっと眠くなさそうだな」という時に活用しています。
プロジェクターを使う
これは、何かを参考にしたというより、私自身の習慣でもあるのですが、寝れないときはプロジェクターをよく使っています。
ただし、音楽や外の音といった耳からの情報に加えて目からも情報が入ることになるので、寝かしつけの際には「今日はまだまだ元気で寝そうにないな」という時だけ使うようにしています。
寝かしつけの時におすすめのコンテンツは、「フェイクウィンドウ」
これは疑似窓から外を映した映像なのですが、海底や星空などとても癒されます。
また、テレビやスマホと違いプロジェクターは直接光を見るわけではないので、低刺激なのもうれしいポイントです。
我が家では、こちらのプロジェクターを使っています。
唯一難点をあげるなら、天井への投影ができないという点です。
もう少し息子が大きくなったら、寝かしつけだけでなく、プラネタリウムのように一緒に星空映像を見たりしたいので、上にも向けれるものに買い替えるつもりです。
満腹状態にする
これもかなり効果がありました。
普段から3時間ごとのミルクにこだわっているわけではありませんが、特に寝る前は前回の授乳からそれほど時間がたっていなくても、とりあえずお腹を満たしてもらうために少量でもミルクを飲ませています。
そうすることで、満腹中枢が満たされて眠たくなる効果があるだけでなく、1回目の夜間授乳までの時間も長めに確保できるので、大人の睡眠確保にも貢献しています。
ルーティン(入眠儀式)を作る
これは、いわゆる寝る前の行動を固定化して、入眠儀式にするということですね。
我が家ではもともと、この儀式が定まっていなかったのですが、最近になって「お風呂」に決めました。
というのも私が朝風呂タイプの人間なので、息子も生まれてからずっと午前中にお風呂に入っていました。
しかし11月に入り寒くなってきたので、体を温めて入眠しやすくする意味でも寝る直前に変更しました。
これは想像以上の効果で、始めてまだ1ヶ月もたっていませんが、朝風呂の時よりも寝つきが良くなりました。
入眠儀式はお風呂に限らず、絵本の読み聞かせやマッサージなど、低刺激のものにしましょう。
入眠儀式を定着化させることで、赤ちゃん自身が「この後寝るんだな」と次の行動がわかりストレスなく睡眠に繋がるそうです。
日中に刺激を与える
我が家の場合、これが一番効果てきめんでした。
普段から、マットの上で運動させたりはしていたのですが、より意識するようにしたのは、体だけでなく脳にもしっかりと刺激を与えるということです。
具体的には、
1,同じ体を動かすにしても、なるべく家の外に出るようにした
※公園の芝生、ショッピングセンターの遊び場等
2,ママだけでなく、パパも読み聞かせも始めた
要は、視覚・聴覚・触覚など様々な方面から刺激を与えるようにしたということです。
これらを始めてから、夜になるにつれて自然に落ち着いていくのが目に見えてわかるようになりました。
考えてみたら当たり前のことで、我々大人も一日を通して、ゴロゴロして何の刺激も受けていないと夜寝付けませんよね。
まとめ
以上、10種試してみた結果でした。
長々とお付き合いいただきありがとうございます。
まとめるとこんな感じですね。
寝かしつけ手法 | 効果 |
添い寝トントン | ✖ |
顔(眉間)をなでる、ティッシュでなでる | ✖ |
手をギューッと握る | ✖ |
スワドルアップを使う | ✖ |
抱っこして歩く | △ |
音楽・外の音を聞かせる | 〇 |
プロジェクターを使う | 〇 |
満腹状態にする | 〇 |
ルーティン(入眠儀式)を作る | ◎ |
日中に刺激を与える | ◎ |
我が家の王道パターンとしては、
1,日中にできる限り体と脳に刺激を与える
↓
2,寝る前にお風呂に入り、ミルクを飲ませる
↓
3,ちょっとだけ元気なら音楽or外の音を聞かせる
or
まだまだ元気ならプロジェクターで映像を見せる
↓
4,それでもだめなら抱っこして歩き回る
こんな感じです。
5,辿り着いた寝かしつけの境地
上記のフローを見てお気づきの方もいるかと思いますが、私が辿り着いた寝かしつけの境地・・・それは
真の寝かしつけは、寝かしつける時には既に終わっている!
ということです。(さんざん試しといてそれかよ)
期待していた答えじゃなかったら申し訳ありませんが、私は今のところこれ以上の境地にはたどり着けていません笑
でも結局のところ、すんなり寝てくれるかどうかは、体と脳が適度に疲れていて本能的に睡眠を求めているかどうかに尽きると思います。
もちろんこれができるのは、育児休暇を取れている今だからこそとも言えますが、逆に言うと0歳児期における多感覚の刺激は、その後の発育にとてもプラスになるそうです。
そういう意味でもパパの育児休暇はとても意味のあるものに感じます。
6,寝かしつけをしないという育児法
加えて、ここまで書いておいてなんなんですが、我が家では寝かしつけをやめようと思っています。
「ここまで熱弁しておいて何言ってんだこいつ」と思われるかもしれませんが、、、
正確に言うと、「寝かしつけをやめる」のではなく「寝かしつけしなくても寝れる子に育てる」ということです。
それが「フランス式育児法」で、子どもの自立を促す育児法だそうです。
この方法を実践すると寝かしつけどころか、夜間授乳すらしなくても朝までぐっすり寝れる子に育つそうです。
そもそもフランス語には「寝かしつけ」という言葉がないんだとか(衝撃)
まだまだ私もママも本で勉強中ですが、こちらの進捗についても改めてお伝えできればと思います。
今回の記事が、寝かしつけに悩めるパパママの一助になれば大変うれしく思います。
Wrote this article
ぽんパパ
2024年6月に第1子(息子)が誕生した好奇心旺盛パパ(30代前半) 1年間の育児休暇を通じて、パパのための育児情報を発信中! 田舎が大好きで、これまで8県で居住(各県2年以上)。 【趣味】 映画⇒500本以上所持。 ゲーム⇒10時間ぶっ通しは余裕。 キャンプ⇒道具が好き、焚火も好き。 資産形成⇒20代で『老後〇〇万円問題』の純資産突破。